【官能小説】マッチングアプリ~普通の男が愛欲まみれの沼に溺れるまで~⑥

このお話は、Vコミ掲載中【寂しすぎてマッチングアプリを使ってみた主婦の話】のAnotherStoryとなります。
ぜひ3話無料公開中の本編も合わせてお楽しみください。

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[津山、今週の週末、金曜の夜は開いてるか?]
藤井からそんなメールが届いたのは、あれから2週間ほど経った頃だった。
俺は、あれこれ想像しながら心待ちにしていた部分もあって、その連絡に心が躍った。
[金曜は大丈夫だ。]
すぐに、そう短く返信を返した。

[早苗ちゃんに聞かなくてもいいのか?]
俺のレスポンスが早かったせいか?藤井は心配して、そう返して来た。
[週末の付き合いは仕事の内って早苗もわかっているから、大丈夫だよ。藤井との飯は、前もってふんわり伝えてもあるし]
[そうか、わかった。また時間や場所は追って連絡する。お疲れ様。]

あれから早苗とは相変わらずのセックスレス状態が続いていた。
1つ変わったと言えば、この2週間は俺からは誘わなかったという事だ。藤井から3Pを持ちかけられて、俺はなんだか近いうちにSEXが出来る確約がとれたような気がしていたし、それとは別に、俺がそっけなくする事で早苗からも求めてきてはくれないか?と期待していた部分もあった。
結局そんな事は一度もなかったのだが。

「金曜、か。」
藤井との短いやりとりを終えた後、俺は早苗とのレスの事なんてすっかり忘れて、また少しにやにやしていたと思う。
いい週のスタートになった気がした月曜日の朝だった。

そして、約束の金曜日はあっという間にやって来た。
俺たちは終業後に喫煙所で集合の約束だった。
俺は、今日は顔合わせだけ・・とわかってはいたが、新しい下着を履き、ネクタイもお気に入りのものを着用してきていた。もちろん、藤井に習ってデオドラントを軽く纏っている。

「お疲れ、津山!!待ったか?」
タバコをふかしながら待つ俺の元に、藤井がやって来た。
「いや、俺も今来たところだよ。」
本当は、昼過ぎからそわそわして仕事も手につかず、17時ピッタリに部署を飛び出しやって来たのだか、そんなことはおくびにも出さずそう答えた。

「今日はさ、もう一人いるから少し離れた駅の店を予約しといたんだ。津山、移動は大丈夫か?」
「ああ、俺はどこでもついて行くよ。」
「よかった。じゃあ、向かおうか。」
そう言うと、駅に向かって歩き出す藤井に俺は歩みを合わせた。
初めての顔合わせの前に聞きたい事は山ほどあったが、ここはまだ会社だ。どこで誰が聞いているかわからない。
俺はグッと自分を押さえた。

今日の食事がある場所は、どうやら会社の5つ先の駅らしい。そこは、ちょうどターミナルステーションとなっている大きな街で、人もそこそこ多い場所だった。まぁ、ここなら知り合いにバッタリ出くわす危険も少ないな、そう思いながら俺は相変わらず口数少なく藤井と並んで歩いていた。

ほどなくして到着した駅の改札を出て、そこから2筋ほど離れたところまで歩くと、藤井が会話の口火を切った。
「津山、今日は時間を作ってくれてありがとうな!雪も物凄く楽しみにしていたよ!」
「ああ、うん。ならいいんだけど・・」
俺も、本当はかなり楽しみにしていたのに、それを藤井に悟られまいと、どこかそっけない返事を返してしまう。

「この前言った3Pの話だけどな、別に今すぐにってわけじゃないんだ。でも雪は、俺が言うのも何だがいい女だし、津山がその気になったら教えてくれよ!まぁ、今日は初対面だから、楽しんでいこう!!」
藤井は俺があまり乗り気でないと思ったのか、明るくそんな事を言ってきた。
「おぉ、するしないは置いといても、雪ちゃん普通に可愛かったじゃないか!俺も会えるのを楽しみにしてたよ!」
俺はまだ自分を少し押さえて、そう返した。
「そうか、なら良かった!」
藤井は俺の言葉に少し安堵したのか、屈託のない笑顔でクシャっと笑った後、
「ついたぞ、ここだ」
そう言い、飲食店がたくさん入っている、煌びやかなビルの地下に降りて行った。

俺も慌てて藤井にならって階段を下りて行ったが、どうやら今日の店は地下一階のそこらしい。コンクリート打ちっぱなしのお洒落なお店で、なんだか全体的に薄暗くムードのある店といった印象だった。
店内は、一つ一つの座席が個室になっているようで、人のいる気配やわずかな声は聞こえるが姿は見えない。
密会にピッタリな店を探したんだろうなぁと感心しつつ、いつもの焼き鳥や居酒屋と比べると随分スタイリッシュなその作りに、藤井は女の子とのデートはこんなところを使ってるのかな?などという別の興味も沸いていた。

「藤井さま、ご案内致します。暗いので足元にお気を付けください。」
そう言って出迎えたウェイターにつれられて、俺達は店の奧へと進む。
俺は、雪ちゃんとの対面がもうすぐとなっていくにつれ、自分の心臓の鼓動が早くなっていくのを感じていた。俺と3Pしたいなんていうエロい藤井のセフレとの対面だ。今まで感じた事のない興奮が、俺の股間を熱くしていく気がしていたが、これだけ暗ければその変化はわかるまい。
俺は得体のしれない高揚感に支配されていた。

「こちらです。」
薄く白いカーテンで区切られた個室の前でウェイターはそう言った。
うっすら透けたそのカーテンの向こうに誰かがいるのはわかるが、顔は見えない。
「ありがとう。」
藤井はそう言うと、スッとカーテンの中に入って行った。

「雪、待ったか?」
「ううん!あれ?津山さんは?」
先に入った藤井と、雪ちゃんであろう女性の声がした。
俺はあろうことか、ここまで来てどんな顔をして入ったらいいかがわからず、その白いカーテンの外側で地蔵のように固まってしまっていた。

すると、そのカーテンの中からひょこっと藤井が顔を出し、手招きした。
「津山、なに突っ立ってんだ、ほら来いよ!」
「あ、ああ。いいのか?」
「何言ってんだよ!気なんて使わなくっていいって!」

ただの同僚と、そのセフレ(彼女)との会食だ。再びそう自分に言い聞かせはしたが・・なんともいえない、戦の前の武者震いのような気持ちは少しも落ち着くことはなかった。
俺の事を個別に好きなわけではないが、俺とのSEX(性格には3Pだが・・)を望んでいる女性に、今から俺は会う。

今おもえば、その薄いカーテンの仕切りが、今までの真面目ないい夫だった俺と、何かが変わってしまう自分との、大きな違いを分けている最後のラインだったのかもしれない。
その時の俺はそんな未来を知る由もなく、藤井に言われるがままにその薄いカーテンの中に入って行った。

そこには小ぶりな円卓があり、写真の雪ちゃんが立っていた。
「はじめまして、津山さん。雪です。」
そう頭を下げ挨拶をする彼女に
「津山です。」
そう一言しか返せず、俺はまたもや地蔵のように立ちすくんでいた。

雪ちゃんは、20代後半と言ってもなんら疑問がわかないくらい若い出で立ちな上、写真のイメージよりずっと美しかった。
俺が見せられた写真がSEXまっ最中の女の顔ばかりだったから、落ち着いた状態が想像つかなかったというのもあるが、大きな瞳に意思の強そうな眉、そしてスッと高い鼻、可愛いというより綺麗な顔だ。
スタイルも、少しむっちりとはしているが、その大きな胸はとても柔らかそうで、そこにどうしても目がいってしまう。

藤井が言うとり、いい女に間違いはない。
俺はこのあたりから、頭が真っ白になっていた。

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